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【介護】バーセルインデックスの基礎知識

バーセルインデックスの基礎知識

Bathel Index(略称:BI)とは?
バーセル氏が1965年に考案した食事や着替え移動など日常生活の能力を評価する検査方法と基準
病院、介護のリハビリ現場で幅広く使われています。
科学的介護情報システムLIFEを始め、さまざまな介護サービスの加算基準としても加算基準のアウトカム(成果)評価としても導入されています。
これは事業者が利用者の要介護度を下げると、それに見合うインセンティブを与えるというものです。

その特徴は?
【できるADLを評価】
ADL(日常生活動作Activities of Daily Living)レベルが高齢度や障害・要介護度の程度を測る指標としています。

【評価項目と配点】
全10項目で自立度に応じて0〜15点で点数化し合計100点満点でADL自立度を評価。移動・移乗に高配点。

【ADL自立度の目安】
(100点)自立(80点以下)ほぼ自立
(60点以下)起居活動動作中心に部分的介助(40点以下)大部分介助(20点以下)全介助

【メリット】
評価がシンプルで簡単 100点満点なので分かりやすい。
【デメリット】
評価基準が漠然としているため評価者によりバラツキが出る。全体像や細かいADLが分かりにくい。

アウトカム評価で介護のサービスの質の向上へ

事業所の機能訓練指導員等ADL改善により利用者は
介護サービスに頼らず自立した生活を送ることができ、
要介護度が下がることで人件費も下がり経営が効率化され、
社会保障費も削減されるという好循環により利用者・事業者・社会にとって、
お互いメリットのある制度を目指しています
今後の介護はサービスの量ばかりでなく、サービスの質の向上が大きなポイントとなっていきます。

【文】大谷道明 (株)総合リハビリテーション研究所 理学療法士 博士(保健学)
【参考文献】伊藤俊之、江藤文夫「新版 日常活動(ADL)」医歯薬出版株式会社 2001