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【事故予防】高齢者の溺死が多発

高齢者の溺死が多発
冬季の入浴事故に注意!

 

■入浴中の溺死 その9割は高齢者
厚生労働省の統計によると、毎年約5000人が不慮の事故及び溺水によって亡くなっておりそのうち高齢者が9割を占めています。
入浴は清潔を保つだけでなくリラックス効果もあり大事なQOLの要素ですが、身体の状態や環境により意識障害を起こし溺死につながるリスクもあります。

■12月から2月にかけての3ヵ月で、年間事故の半分以上が発生
冬の寒い時期は、急激な温度変化で血圧が大きく変動し立ちくらみや失神することがあります。

入浴時の注意事項
■入浴前に脱衣場や浴室を暖める
■湯温は41度以下、湯につかる時間は10分間まで。
■10分の入浴で500㏄脱水するため、入る前と後で一杯ずつの水分補給をする。
■浴槽から急に立ち上がらない
アルコールが抜けるまで、また、食後すぐの入浴は避ける。
精神安定剤睡眠薬など服用後の入浴は避ける。
入浴する前の同居者へ一声入浴時間が長い時には同居者が一声かける。

「ヒートショック・脱水」   「浴室を暖め、水分補給」  

予防

浴槽でぐったりしている(おぼれている)のを見つけたら
■浴槽の栓を抜き大声で助けを呼び人を集める。
■浴槽内から出し、すぐに救急車を要請。
(出せないときはふたに上半身を乗せ沈まないようにする。)
■浴槽内から出せた場合は肩をたたき声をかけ、反応を確認する。
■呼吸がない場合は胸骨圧迫を開始する。
■人工呼吸ができるようであれば、胸骨圧迫30回人工呼吸2回を繰り返す。
(できないときは胸骨圧迫のみ続ける。)
■脱水症状回復のためスポーツドリンクなど水分補給をする。

【参考】消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故にご注意ください」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/