すべての人に食べる楽しさと健康を
~美味しさと安全・安心を山形から~

日東ベスト工場訪問 由美かおるさん・日東ベスト株式会社・株式会社日本ケアサプライ 4者座談会

日本ケアサプライが展開する「バランス弁当」は、その美味しさと食べやすさで全国の高齢者施設や病院に高く支持いただいています。本年10月、俳優、歌手の由美かおるさんに「バランス弁当」の公式アンバサダーに就任していただきました。15歳でデビューされて以来、60年にわたり第一線で活躍中の由美さんのお力を借り、さらに多くの方にバランス弁当の魅力をお伝えしたいと考えています。
今回、由美さんにバランス弁当についてより深く知っていただくため、その主要な生産拠点の一つである食品メーカー・日東ベストの
山形本社にお招きし、生産の現場を見学いただきました。また、美味しさ、安全・安心へのこだわりについて同社役員の方々に解説して
いただきました。

秋山

日本ケアサプライは、「健康長寿社会への貢献」を会社の社是とし、様々な形で介護関連ビジネスに積極的に取り組んでいます。
一方、本日お越しいただきました由美かおるさんは、お忙しい芸能活動の傍ら、ご自身が開発された呼吸法である「由美ブリージング」を、高齢者を
はじめ全国の多くの方々に指導されています。
その由美さんに、弊社の「バランス弁当」をお届けしたところ、高く評価いただきました。そしてこの度、バランス弁当の応援団として「公式アンバサダー」に就任していただきました。

由美さん

そうなんです。ご縁をいただきバランス弁当を食したところ、冷凍とは思えない美味しさと、レンジで温めるだけの手軽さで、すっかりファンになってしまいました。今日は、その美味しさの秘密や、安全・安心な生産体制などをしっかり勉強させていただきたいと
思います。
よろしくお願いいたします。

俳優・歌手 由美 かおる さん

嵯峨氏

ありがとうございます。由美さんにファンになっていただき、私どもとしても大変うれしいです。
当地・山形は、さくらんぼや梨などのフルーツの産地として知られています。弊社は、それらのフルーツ缶詰の生産からスタートした会社です。
その後、加工食品やアレルゲン対策食、コンビニのお弁当など食の領域で事業を拡大して参りました。現在は、ベトナムでも事業を展開しています。

由美さん

先ほど、日本で最初にコンビーフを作った会社だとお聞きしました。

嵯峨氏

おっしゃる通りです。ハンバーグやトンカツなど、特に食肉加工を得意としています。また、高齢者向けには、噛む力や飲み込む力の落ちた方にも
美味しく召し上がっていただけるよう、食べやすいやわらかな食品の開発にも積極的に取り組んでいます。

由美さん

高齢になっても食べることは楽しみの一つですから、単にやわらかいだけでなく美味しく食べられるのはうれしいですね。

嵯峨氏

楽しく食べていただけることも重要だと考え、栄養面や味の良さだけでなく、香りや
彩り、食感など“五感で感じる美味しさ”にも気を遣い商品を開発、製造しています。

日東ベスト(株) 代表取締役社長執行役員
嵯峨 秀夫

秋山

美味しさに加え、健康面でも独自の配慮がなされています。私どもでは、日東ベストさんで生産されたお弁当を全国の高齢者施設や病院にお届けしていますが、塩分がコントロールされているにもかかわらず、味がしっかり付いていて食べやすいと好評です。

由美さん

それはきっと、使われている素材そのものが良いのではないでしょうか。

嵯峨氏

素材そのものの味に加え、独自の出汁を効かせています。そのため、塩分が少なくて済み、高齢者のみならず一般の方々の生活習慣病対策としても
好適だと考えています。実際、高血圧症や糖尿病の方々にも提供させていただいています。

由美さん

お味、食べやすさ、栄養、見栄えとすべてを満たす冷凍のお弁当というのはすごいですね。お作りになるのもさぞかし大変なのではと感じます。

嵯峨氏

野菜、肉、魚といった原材料の仕入れについては、特にこだわっています。当社独自の基準を設け、その基準に合致することはもちろん、各原材料の
栄養分析を自社で独自に行い、厳しくチェックしています。

藤橋氏

免疫力の弱まっている高齢者の皆様にお弁当を食べていただくということで、特に生産現場の衛生面での管理も徹底して行っています。
また、それぞれの材料ごとの科学的な細菌検査を毎回実施し、合格したものだけを出荷しています。
さらに、それぞれの製品ごとのトレーサビリティー体制も構築し、生産から流通までの過程でいつでも履歴確認ができるよう、万が一にも備えています。

由美さん

作った後もずいぶんと手間をかけてらっしゃるのですね。

秋山

こちらの本社工場内には、専門の研究所も併設されています。このような徹底した食の安全・安心へのこだわりと実際の取り組みは、販売を担う私どもにとってもとても大切なことです。

藤橋氏

メーカーとして食の安全を担保することは当然のことですが、生産する側にとって
もう一つ大切なことがあります。それは、品質の維持です。
現在当社では日本ケアサプライさん向けに92種のお弁当を作っていますが、それぞれを
いつ召し上がっていただいても同じ味であることを重視しています。味にブレが
出ないよう、原材料はもちろん、製造工程においても細心の注意を払っています。

日東ベスト(株) 常務執行役員
開発本部長 兼 設計開発部長 藤橋 浩伸

秋山

高齢者施設では、嚥下に課題がある方には食事をミキサーで細かくしてお出しすることが多いですが、なかなか食が進まないということをよく
聞きます。
ところが、日東ベストさんの「やわらか食」や「ムース食」は、皆さん食が進むと施設でも評判です。
このようなところにも長年の開発力が活かされていると感じます。

由美さん

高齢者の健康状態に合わせ、素材にもこだわったメニューの開発に加え、しっかりと管理された環境で生産されているので、安心して楽しく食べることができるのですね。

嵯峨氏

今後当社では、超高齢社会を背景にニーズが高まると予想される、先ほどの「やわらか食」などの飲み込みやすい食事の開発にさらに力を入れて
いきます。例えば、時間が経っても“とろみ”に変化がないお粥などを現在開発中です。
一方で、当社では以前より幼児向けの食品も手掛けております。幼児から高齢者まで、人のライフステージの変化に合わせ、そのシーンごとに最適な
食の提供ができるよう取り組んで参ります。

秋山

日本ケアサプライは、これからも高齢者の大きな楽しみの一つである「食」を事業テーマとして大切にしていきます。
日東ベストさんとは、食を通じて既に9年にわたるお付き合いとなっていますが、今後もよりよい商品の開発を共に進め、日本の健康長寿社会の実現に寄与して参ります。

(株)日本ケアサプライ 上席執行役員 兼
食事サービス部長 秋山 幸美

由美さん

誰にとっても食べるということは生の営みの元であり、そして楽しみでもあります。本日、皆さんのお話をお聞きして、ますますバランス弁当のファンに
なってしまいました。これからもアンバサダーとしてしっかり応援させていただきます。

秋山

本日はありがとうございました。

各氏

ありがとうございました。

2025年10月10日

撮影・花井智子