高齢者の“多様なニーズ”に向き合い、
より充実した生活支援サービスを

俳優・歌手 由美かおるさん X 日本ケアサプライ 平松 雅之 対談

創業以来、28年間にわたって福祉用具レンタル市場をけん引してきた日本ケアサプライ。
この間、高齢者をターゲットにした調理・盛り付け済みの冷凍弁当「バランス弁当」や、フィッティング付きおむつ配送サービス「おむピタ」など、介護周辺の独自のサービスにも目を向け、拡充させてきました。
今回は、そのバランス弁当のファンという、俳優で歌手の由美かおるさんをお招きし、高齢者の食生活や健康維持について、当社社長の平松と語り合っていただきました。

さて、今年75歳を迎える現在も第一線で活躍されている由美さんの元気の秘訣とは?

平松

はじめまして、日本ケアサプライの平松です。お忙しい中お運びいただきありがと うございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

由美

こちらこそよろしくお願いいたします。とても楽しみにしておりました。今日は貴社のことをいろいろと教えてください。ところで、先日、貴社のバランス弁当をいただく機会がありました。手軽でとても美味しく、すぐにファンになってしまいました。

平松

喜んでいただきとてもうれしいです。

由美

私は一人暮らしですが、一人分の食事を作るのは手間もかかるうえ、無駄も多いので、毎日三食を自分で作ることはほぼありません。あのようなお弁当なら、電子レンジでチンするだけですし、多くの食材が使われ、健康的だと感じました。そのうえ、容器もそのまま食卓で使うことができ食後に食器を洗う必要もないのでとても助かります。

平松

バランス弁当は、全国の高齢者施設や病院を通じて多くの高齢者の方に食べていただいています。メニューは現在160種類と、とても充実したラインアップを取り揃えています。そしてそのメニューはすべて管理栄養士が監修しており、塩分約2gに抑えながらも出汁の利いた、しっかりとした味付けが好評です。健康的でしかも美味しく食べていただけるよう、メーカーと協力しながらこだわって開発をしています。

由美

それであれば高齢者に限らず、一般の家庭でも受け入れられるのではないでしょうか。

平松

はい、そのように考えています。先程お話したとおり、バランス弁当は塩分約2gのため、生活習慣病予防にも効果が期待できます。ですから実は働き盛りの世代向きでもあるんですよ。弊社では福利厚生の一環として社員販売も行っていて、昼食や夕食として多くの社員が食しています。中には3ケ月間食べ続けて数キロの減量効果が出たという社員がいますし、体調がよくなったなどの声も寄せられています。晩酌のつまみにしている単身赴任の社員もいるくらいです。 高齢者のみならず、忙しい子育て世代や、食事が不規則になりがちな若い世代にもご満足いただける商品ですので、そのような方々にももっと手軽にご利用いただけるよう新たなビジネス展開も検討中です。 ところで、由美さんは、今年75歳になられるとお聞きしました。年齢を感じさせない若々しさに、少々驚いています。これほど長く元気でご活躍されている秘訣はどのようなものなのでしょうか?

ブリージングで心身ともに活性化

由美

私たちのようなお仕事は、体が資本。若いころから体調の管理には自分なりに気を遣ってきました。私の場合は、体を動かすのが好きなので、子どものころからバレエに長く取り組み、合気道は今でも続けています。そして私が日々の生活の中で最も大切にしているのが、呼吸術です。これも長く続けており、現在は私が確立した呼吸法「由美ブリージング」の指導者として全国各地でレッスンも行っています。このブリージングのおかげで、この何年も風邪一つひくこともなく健康を維持できています。また、10代の頃からずっと体型も変わらず、デビュー当時の衣装を今でも着られるんですよ。

平松

60年近く体型を維持されているとは驚きです。ブリージングのレッスンは、高齢者施設などでも行われているそうですね。みなさん、どんなご様子ですか?

由美

普段の生活で深い呼吸を繰り返すことはあまりありません。しかし、そうすると体の隅々まで新鮮な空気が行き渡らず、全身の細胞が活性化されません。高齢者の方は特にそうです。ところが、ブリージングを行うことで、指先までポカポカし、次第に心身ともに活性化され元気がみなぎってきます。私のレッスンに参加された方の中には、疲れづらくなったとか、杖なしでは歩けなかったのに杖を使わずに散歩ができるようになった、といった方がたくさんいるんですよ。今後、日本は高齢化がますます進みますが、みなさんが最後まで元気いっぱいでいられるよう、ブリージングを通じて応援したいと考え、活動しています。

平松

それは素晴らしいことです。弊社も「健康長寿社会への貢献」を社是に掲げて、様々に取り組んでおりますから、由美さんのお考えには大いに賛同します。
弊社は、食のサービスだけでなく、高齢者の皆様への様々な生活支援サービスを提供しています。また、全国に拠点を設け、都市部でも地方でも同様のサービスが受けられる体制を整えています。特に福祉用具のレンタル卸の事業においては25年の実績があり、業界シェアではトップクラスの会社です。
このほか、オムツ、介護用品などの物販や高齢者施設のデジタル化支援も展開しており、グループ全体の売り上げも300億円を超え、順調に成長しています。 今後、団塊の世代が後期高齢者になっていきます。彼等は、昭和の日本が元気な時代を過ごしていますから、それまでの世代に比べてグルメの方も多くいらっしゃいます。そのような方々のご要望にも真摯に向き合い、高齢化が進む日本の様々な社会課題の解決に資する商品、サービスの開発を今後も積極的に行っていきます。

高齢者が最後まで尊厳をもって暮らせる日本に

由美

前例のない超高齢社会を迎えた日本は、高齢者の福祉の行方を世界から注目されていると聞きます。世界に冠たる高齢者福祉国家と評価され、そして全ての高齢者がその最後の瞬間まで尊厳をもって生きられる、そんな社会になってほしいですね。

平松

おっしゃる通りです。先日、弊社では2040年度に向けた長期ビジョン『けあさぷVision2040』を発表しました。2040年に実現したい社会について若い社員を中心に考えてもらった答えが、「高齢者を含むすべての人が自分らしく生きることができる社会」だったのです。若者も高齢者も全世代が支えあい、健康で自分らしい豊かな生活を送れる社会。そんな社会を実現できるよう、我々はより良い暮らしに必要なサービスを提供し、ステークホルダーと共に社会課題を解決しながら成長し続ける企業でありたいと思っています。
由美さんとも何かご一緒することができる機会を作ることができればと考えています。ところで、芸能生活60周年を迎えるということですが、今後はどのようなことに取り組まれるのでしょうか?

由美

ありがたいことに、今年も全国各地で講演やブリージングのレッスンを行っているところです。音楽ではジャズのコンサートも実施しました。また、来年にはブラジル・サンパウロでの公演も計画しています。足を運んでくださる皆さんに喜んでいただけるよう、これからも心身共にいい状態でいたいと思います。そのためには食は特に大切ですね。

平松

そんな時は是非弊社のお弁当を思い出してください!本日は貴重なお話を伺うことができました。大変ありがとうございました。

由美

こちらこそ楽しい時間になりました。今後ともよろしくお願いします。

2025年4月23日 
於:株式会社日本ケアサプライ 本社

撮影・花井智子

由美かおるさん プロフィール

1950年、京都府生まれ。
12歳で西野バレエ団に入団。15歳で出演した「11PM」でそのキュートな姿が一躍話題に。66年公開の日活アクション映画「夜のバラを消せ」では主演・石原裕次郎の相手役に抜擢され銀幕デビュー。その後、数々の映画や舞台で活躍。また、86年から足掛け25年に渡り人気テレビシリーズ「水戸黄門」に出演。女忍者として軽快なアクションをこなす一方で、妖艶な入浴シーンは通算200回を超えた。現在も、俳優・歌手として精力的に活動を続けるとともに、2023年には自身が開発した「由美ブリージング」のノウハウをまとめた『由美かおる ブリージング・レッスン』を上梓、全国で指導も行っている。合気道四段。東京都港区の観光大使もつとめる。